2019年12月18日にサービス終了が告知されたMHF(モンスターハンターフロンティア)ですが、これについて色々と考察してみます。
MHFの最初からだと12年の歴史を振り返る超大作になるため、ここ数年で一番盛り上がっていたMHF-Zの大型アップデート以降の低迷について記載します。
MHFを運営するカプコンは営利を目的とする企業であり慈善活動としてMHFを運営しているわけではありません。 当たり前ですが利益がでなければビジネスとして見切るでしょう。
問題はなぜ利益がでなくなったのか。MHFは今時珍しい月額料金を支払うオンラインゲームです。 ゆえに、アクティブ数の減少はそのまま売り上げの減少につながります。(ガチャや課金コースもありますが)
ここではアクティブ数、つまり人口が減少した原因を見てみます。MHF-Z以降に人口が減少した主な原因は以下のように思われます。
簡単に見ていきましょう。
MHF-ZになってからはG級モンスターに代わって辿異種がメインコンテンツとなりました。 ハンター側も極ノ型が使用可能となったのでモンスターだけが強くなったわけではないのですが、 初心者にとってはいい迷惑です。
当時の辿異種は★1(GR200)の時点でG級モンスターとは比較にならない難易度を誇っており、 ましてこれらをソロで狩るのは大変です。しかし、狩らないと辿異武具を作れないので強い装備を手に入れるには狩るしかありません。
また、辿異種は一撃必殺となる即死技を繰り出してくるのも特徴で、一瞬のミスがクエスト失敗に繋がります。 体力が高い辿異種を相手に何十分も戦ったあげく即死技で終わると目も当てられません。
クリアできない人や初心者はやるなと言うかもしれませんが、アップデートで新登場するモンスターは辿異種ばかり。 運営が推しているメインコンテンツをやるなというのは月額ゲームとしてはあまりに無理があります。
結果的にほとんどの人が辿異種を狩る羽目になり、そしてその難易度ゆえに嫌気がさしていったのではないでしょうか。
狩煉道は天廊遠征録の後釜として登場しました。コンセプトはモンハンらしく「狩り」です。 終わりがなくひたすら登場してくるモンスターを倒します。
ここまでは良いのですが、11階以降は辿異種が登場するため、これもまた初心者・やりこんでいないライト層にはきついものがあります。 そもそも辿異種は専用装備を組んで討伐するのが本来のやり方なので、複数の辿異種がポンポンでてきてはたまりません。
時間をかけずに高階層に到達したければPTを組む必要があり、ソロで狩っているハンターには優しくないコンテンツと言えます。
ラヴィエンテはMHFのエンドコンテンツと言われ、このモンスターを討伐することで強力な武具を入手できます。 しかし、このモンスターはソロでは討伐できず基本的には24~32人の参加者がいないとクエストを始められません。
途中で少人数で参加できるクエストも登場しましたが報酬が絶望的に少なく、ラヴィエンテの武具が欲しい場合は大人数のラヴィに行くしかありません。
ラヴィに参加するにはそれなりの装備を求められたため、初心者や装備が整っていないライト層のハンターでは参加ハードルが高いのです。
最強装備を作成したい場合は数カ月かけてラヴィに何回も通うことになります。 ラヴィには賛否両論ありますが、少なくともソロ、初心者、ライト層などを置き去りにしたコンテンツであることは間違いありません。
リファインにより狩煉道ポイントでもラヴィ素材を交換できるようにされましたが、 こちらも莫大なポイントを必要として早くても数カ月はかかります。
ちなみに、後ほど極ラヴィというのが登場しますが、報酬が増えただけで動きは変わらない体力があるラヴィです。 むしろ参入の壁は高くなり、今までラヴィをやっていなかった層はまずやりません。
メゼポルタフェスタとは週末限定で開催されるミニゲームです。通称「メゼフェス」。モンハンの特徴である「狩猟」のコンセプトとは異なるコンテンツであり、 さらにトライアルコース(無料)でも参加可能となっていました。
公開当初は運営陣も参加するなどして話題になったのですが、数日後には閑古鳥状態に。 ミニゲームの内容がつならないのか、報酬が魅力的でなかったのか全くヒットしない結果になりました。
中間アップデートの目玉として大々的に告知した上に、新しい専用ワールドも追加するほど時間とコストをかけた結果がこれなので、 運営的にはかなり無駄なコストを割いたことになり痛い結果となったのは火を見るよりも明らかでした。
サービス終了が告知される数ヵ月前にMHFの情報誌「フロンティア通信」が終わりました。 既にこの時から終了は決まっていたのかもしれません。
ここ最近はゲーム内のイベント内容も使い回しばかり。次回のアップデート情報も通例なら既に告知されている時期ですが音沙汰なし。 ネット上ではユーザからの不満やサービス終了の憶測が飛び交っていました。
加えて新規開始・継続キャンペーンの内容もしょぼくなっていき、運営側のやる気のなさが顕著になってきました。 まさにオンラインゲームが終了する前兆のような状態であったと言えます。
アクティブ数が激減している状態に反して、MHFの終了は各メディアで大々的に取り上げられて大きな反響を呼んでいました。
ゲーム攻略サイトや大手ニュースサイト、まとめサイトなどでも記事になっていました。Twitterではトレンドにも入っていましたね。
ほとんどがMHFの内容までは踏み込んでいない薄っぺらい情報ですが、 それでも記事にしているあたり、「モンハン」というビッグネームのゲームだけに12年の歴史に幕を閉じるのはインパクトがあったそうです。
オフライン化して欲しい、MHF2として続編をだして欲しいという声を聞きますが、復活はおそらくないでしょう。 現在のMHFシステムは10年以上前(DOS時代)のシステムが基盤であり、どんな形であれMHFのようなシステムをサービスとして提供することはないと思われます。
モンハンでいえばMHWが好調なので、今後はこちらの路線に注力していくかもしれませんが、 現在のMHFのデータを引き継ぐようなサービスは期待しないほうが良いでしょう。
つまり、MHFは本当の意味で2019年をもって幕を閉じると思います。
12年という長い年月ゆえか、サービス終了の日が近づいていくにつれ運営も様々な思い出企画を打ち出していました。 12月18日当日はYoutube生放送でグランドフィナーレを迎えています。
平日の午後9時に終了ということでログインできない人もいる中、ゲーム内ではたくさんのハンターで埋め尽くされていました。
ちなみに、ツイッターでは「MHFグランドフィナーレ」がトレンド入りしていましたね。
全体的に俯瞰すると人口は減少傾向にあったことは間違いないのですが、ネット上では存続を望む声もよく目にしました。 なので、一定数の「熱狂的なファン」は確かに存在していたのでしょう。
サービス終了はオンラインゲームにとっては大きなデメリットの1つであり、絶対に避けられない運命です。 これはどんなにビッグタイトルのゲームでも例外ではありません。
買い切りの家庭用ゲームと異なり、自分が飽きる前に強制的に終わってしまうため、 このようなリスクが許容できない人はオンラインゲームに向いていませんね。逆に、いつ終わってもその期間だけ楽しめれば良いという人は楽しめると思います。
やり込めばやり込むほど、課金すればするほどそのゲームから離れるのは難しくなるので、 オンラインゲームは計画的にですね。
なお、当サイトはMHFの情報を扱うサイトでしたが、MHWを初め他シリーズにも徐々に対応していく予定です。 今後も「モンスターハンター」の情報を提供していくので、よろしくお願いいたします。
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